ATM
三菱UFJ銀行が6月から一部地域で、キャッシュカードだけに対応する新たなATM(現金自動預け払い機)を導入することがわかった。新型機は通帳が利用できず、硬貨による取引もできない。ATM網の維持や機器更新の費用は銀行経営の重荷となっており、機能を絞ってコストを削減する。当面は、通帳を使う人が多い高齢者の利用が少ない地域を対象とする方針だ。
機能を絞った新型ATMは「ファストATM」。キャッシュカードを使った紙幣の出入金や振り込み、残高照会などはできるが、通帳を利用した入金や振り込み、通帳への記帳などはできなくなる。
三菱UFJ銀は、支店以外に設置するATMで新型機を導入する。支店以外には現在は約1400拠点に計約3300台あり、このうち約130拠点の計約220台を年度内に新型機に切り替える。
他行も通帳や硬貨の取り扱いを制限するATMは一部で導入しているが、三菱UFJ銀は今後、新型機の本格展開を検討する。三井住友銀行では、通帳での取引は入金などに絞っているものの、全てのATMで利用できる。みずほ銀行では一部のATMで通帳や硬貨が使えないが、通帳は大半のATMで利用できる。
2024年度上期に発行が予定される新紙幣への対応もあり、銀行はATMの更新や維持にかかる費用負担が増えている。関係者によると、従来型は1台あたり数百万円の導入費や月30万円程度の維持費がかかるが、新型機は機能を絞っているため、費用を圧縮できるという。
通帳の発行・管理も銀行には負担になっており、三菱UFJ銀は一部の顧客に対して紙の通帳の発行を有料化し、スマートフォンで確認できるデジタル通帳への移行を促している。新型ATMの導入はインターネットバンキングの利用をさらに拡大させる狙いもある。 ポチっと応援よろしくお願いいたします。
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