CARTAGENA
全国で初めて「カルタヘナ法」違反容疑で男5人が逮捕されたことを受け、環境省は改めて法律の内容を確認する通知を全国の自治体や販売業者などに出しました。また、赤く光る遺伝子組み換えメダカを飼っている可能性がある人に対しては環境省に相談するよう呼び掛けています。
国の承認を受けずに遺伝子組み換え生物を育成することなどは生物多様性への影響を防ぐため、カルタヘナ法と呼ばれる法律で規制されています。
警視庁は8日、国の承認を受けずに赤く光る遺伝子組み換えメダカを育てたなどとして、全国で初めてカルタヘナ法違反で販売業者の男ら5人を逮捕しました。
これを受け、環境省の外来生物対策室の担当者は「生物多様性への影響を防止する観点から遺憾と言わざるを得ない。メダカは国内に在来種も存在しており、(遺伝子組み換えメダカが)仮に野外に広まってしまった場合、遺伝子の交雑や汚染が否定できない。野外への放出は絶対にやめてほしい」と話しています。
環境省は8日、遺伝子を組み換えた魚の飼育や販売を国の許可なく行うことが禁止されていることを改めて確認する内容の通知を全国の自治体やペット販売事業者などに出しました。
遺伝子を組み換えたメダカの一部は千葉県内の用水路に放流されたということですが、環境省の担当者が現場を確認し、用水路はほぼ干上がっていて、メダカがいない状況とアメリカザリガニが発見されたことから、捕食されるなどしたとみて自然界への影響はないとしています。
また、遺伝子を組み換えたメダカは販売会などで売られていたということですが、手元に持っている可能性がある人に対し、最寄りの地方環境事務所に相談するよう呼び掛けています。
遺伝子が組み替えられたものと知らずに飼っていた場合は、直ちにカルタヘナ法に違反する可能性は低いということです。 ポチっと応援よろしくお願いいたします。