「歯を磨いていたらポロッと取れちゃったんですよ」
「お医者に行って、レントゲン撮って貰わなくて大丈夫ですか?」
と、まくしたてます(^o^;)
お口の中を拝見したら・・・グラグラだった下顎前歯が抜けてしまっていました。
「それだけしゃべれれば、気管に入ってないから、1〜2日たったら下から出て来ますよ」
「出てきたら、持ってくれば良いですか?」
「それは持って来なくて良いです 持ってきてもつけられないし・・・」
「わたし、旅行に行くんですけど・・何とかなりませんか?」
「歯がなくちゃみっともないから・・・」
人工歯を両隣の歯にダイレクトボンディングし応急処置をしました。
「うわ〜先生って、ゴットハンドですね これで何でも食べられそうです」
「いや、見場を良くしただけで、仮に付けたから弱いので前歯で咬みきらないで下さい」
「ぢゃあ・・・折角旅行に行くのに・・美味しい物が食べられないぢゃないですか」
「特に硬いものぢゃなければ、心配はいりませんよ」
「旅行先で取れちゃったらって思ったら・・心配で、心配で・・」
見た目を気にしているからとりあえず見場を治したのに、今度は食べられる様にして欲しい様です。
人間の欲望は尽きないものですね
患者さんも認知症の方が増える様で・・・
治療が終了した患者さんに・・・
「どこか他に気になるところはありますか?」
「う〜ん、下の前歯がたまにしみます」
「知覚過敏っていう症状で、虫歯にはなってないから大丈夫ですよ」
「あと、それから、え〜と、なんだったかなあ、忘れちゃったなあ」
「まあ、忘れるくらいだったら、今は大丈夫いうことで・・・無理に思い出さなくても・・」
「え〜と、そうですねえ、たまに便秘することがあります」
「え? それは・・内科の先生に・・・私は歯医者だから・・」
「えっとー・・・」
すべてあげないと、なんだか損したみたいに感じるんですね たぶん・・・
会計が終わって、その患者さんが受付で・・・
「ここのお医者さんはいつから歯医者さんになったんだね?」



